足のむくみ

足がむくむのは何故?

足は第2の心臓と言われます。足の筋肉の働きで、血液やリンパ液を循環させます。静脈で吸収できなかった老廃物は、リンパ液を通すリンパ管に流れます。
このリンパ管がスムーズには働かなくなり、水や老廃物が細胞の間にたまることで足にむくみが起こります。
足は心臓から遠く、足の筋力が衰えると、血液やリンパ液を循環させられなくなります。さらに、重力の力で、水分は足へと下がります。
このために、ふくらはぎや足首がむくみやすくなります。

足のむくみを防ぐには?

水分の取り方に注意しましょう。

・寝る前の水分補給は、控えめにします。
・冷たいものより、暖かい飲み物をとるようにします。
・塩分は控えめにします。
・ミネラルを含む海草類や、カリウムを含む緑黄色野菜を多く取ります。

運動するよう心がけましょう。

・長時間、立っていたり、座っていたりしないよう、体を動かします。
・エレベーター、エスカレーターを使わず、階段を使用します。
・ときどき、膝を曲げて、屈伸運動をします。

足がむくんでしまったら?

リンパマッサージをしましょう。

・ひざの前から、ひざの裏に向かって、両手でゆっくりマッサージします。
・足首から、ひざの裏側に向かって、軽く押し上げるようにマッサージします。
・ふくらはぎの左右を、足首からひざに向かって、軽く押し上げるようにマッサージします。

就寝前の注意

・足を、頭より10センチくらい高くして、10分から15分ほど休みます。
・むくみが取れていない場合は、夜、足を10センチくらい高くして就寝します。
・入浴は、ぬるめのお湯に長く浸かり、体を温めます。
・足が冷えないように、お風呂から上がった後は、足を良く乾かせてから靴下をはき、足を保温します。

足がむくまないための、毎日の予防のポイント

● 下半身を冷やさないようにします。
● 体を締め付ける服装は避けます。
● 足首、ふくらはぎに適度な圧力をかける、ソックス、ストッキングを着用します。
● 靴を購入するときは、夕方以後に、試着して選ぶようにします。
● 少しの時間でも、屈伸運動をしたり、歩きます。

足のむくみ解消のためのお薦め

適度な圧力を足にかけることで、むくみが解消されます。
昼間、ずっと足を締め付けることが嫌いな方は、就寝中に使用すると、朝、足のむくみがとれてすっきりします。

また、足裏のつぼを刺激することで、足全体の血行がよくなります。体も温かくなってきます。
血行がよくなったところで、軽く運動をします。運動することで、リンパ機能が回復します。

足以外のむくみ、体にだるさ、疲労感がある場合は病気を疑いましょう

● 足以外の部位がむくんでいる場合は、腎疾患の可能性があります。内科に受診しましょう。
特に、「ネフローゼ症候群」では、たんぱく質が尿に流れ出します。このたんぱく質は血中水分を制御するもので、このために、手、足、顔がむくみます。
● 甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの不足により起こります。この病気の場合、低体温や体重増加も併発することがあります。疑いがある場合は、内科に受診しましょう。
● 下肢静脈瘤にかかると、足の血管がこぶのように膨らんだり、皮膚の変色、むくみがあらわれます。詳しくは、下肢静脈瘤広報センターのホームページを参照してください。
● 上記以外に、心臓疾患、膠原病などでもむくみが起きます。軽い運動、マッサージ等で足のむくみが改善しない場合は、病院で検査をしましょう。

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